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階段話

(司会者)
『みなさんこんばんわ!みかづきショッピングの時間です。本日のおすすめ商品はこちら!「階段」です!』


(歓声)
(おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!)


(司会者)
『私の垂直跳びの記録は60cmちょいです。つまり己の脚力では、どんなにがんばっても、地上60cmぐらいのところにまでしか到達できないわけです。こんなときって困りますよね?』


(アシスタントA)
「そういうときって本当に困りますよね、私も毎日困ってるんですよ。」


(アシスタントB)
「そうそう。欲しているものが手の届く範囲にあることは稀ですからね。私も手が届かなくて困ってたんです。」


(司会者)
『そんな時にお勧めなのが、本日ご紹介したい商品!「階段」です!この「階段」という商品、一言で言えば高さを分割払いできるようになる標品なんです。』


(アシスタントA・B)
「「高さの分割払い!?」」


(司会者)
『そう。高さを細かく刻んで無理なく支払えるようにしたことによって、一度では到達できなかった高さまで、いとも簡単に到達することができるようになる魅惑的な商品なのです。どうです?すばらしいアイテムでしょう?』


(アシスタントB)
「でも、それって、従来の坂道とどう違うんですか?」


(司会者)
『そうですね、まず最大の違いは、高さが段階的に別れていることですね。これによって、無段階の坂道よりも、自分の現在地のわかりやすさ、上りやすさ、モチベーションの持続しやすさなどが格段に向上しています。』


(アシスタントB)
「なるほどー。一段一段着実に上へ上がっていけばいいんですね。」


(司会者)
『そうなんです。段階的にしたことによって、一段一段しっかり上がったという達成感が従来の坂道に比べ120%アップしました。(当社比)』


(アシスタントA)
「なるほどですね〜。でも、こんなにすばらしい商品だとお値段も高いんでしょう?」


(アシスタントB)
「やっぱりお値段が気になりますよね。」


(司会者)
『いえいえ、そんなことはありません!お値段はざっと・・・こんなものですかね?』


(歓声)
(えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!)


(司会者)
『さらに、いまならウルトラハッピーラッキーキャンペーン!同じものがもう2つついてきてお値段はなんとそのままなんです!』


(歓声)
(きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)


(司会者)
『是非この機会にお求めください!お申し込みはこちら!』


(アシスタントA)
「これさえあれば、いままで到達できなかった高さまで到達することが出来ますね!」


(司会者)
『そうなんです!上を目指す人は是非お求めください。それでは、またの機会にお会いしましょう!』